正しい歩行動作のための注意点

掘削機が歩行しているときは、安定性を維持するために作業装置をできるだけ体の中心に近づけてください。最終ドライブを保護するには、最終ドライブを後ろに配置する必要があります。

線路がねじれないように、木の切り株や岩などの障害物の上を走行するのはできるだけ避けてください。障害物を乗り越える必要がある場合は、トラックの中心が障害物上にあることを確認してください。

マウンドを通過するときは、車体が激しく揺れたり、転倒したりしないように、必ず作業装置を使用してシャーシを支えてください。

急な坂道でアイドリング回転数で長時間エンジンを停止すると、油面角の変化による潤滑不良の原因となりますので避けてください。

機械を長距離移動する場合、長時間の回転によりローラーや走行モーターアセンブリ内部が高温になり、オイルの粘度が低下し潤滑不良が発生します。したがって、下半身を冷却して寿命を延ばすために、頻繁にシャットダウンする必要があります。

歩行駆動力付近での掘削は行わないでください。過大な負荷により、ファイナルドライブやクローラなどの下部部品の早期摩耗や破損の原因となります。

上り坂を歩くときは、地面へのトラックの密着性を高めるために、駆動輪を後ろに置く必要があります。

下り坂を歩くときは、駆動輪を前にし、重力の作用で車体が前方に滑り、駐車時に危険が生じるのを防ぐために、上部のトラックを締め付ける必要があります。

斜面を歩行する場合は、安全を確保するため作業装置を前方に配置してください。駐車後、バケットを地面にそっと差し込み、ブロックを線路の下に置きます。急な坂道で曲がるときは、速度を落とし、左折するときは右の軌道を後進して、坂道での転回の危険を減らします。